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2007年 02月 01日
月曜日、コロンビアのRichard Mannのトークを聴いてきた。内容もさることながら、あの素晴らしいテンポの良さと独特の抑揚のなさは相変わらずカッコよかった。
トークの内容は、ショウジョウバエleg discにおけるPD axis形成時、軸に沿って相補的に発現するDppとWgがどのような下流の転写制御を介して遠位部におけるDistal-less(Dll)の発現を規定するのか、というもの。まず、Dll遺伝子のプロモーター領域内にleg trigger (LT) enhancerを同定し、LT-lacZの発現が発生を通して確かに遠位部のみに見られることを確認。ところが、間にflp-out発現系(LT-Gal4,UAS-Flp,AyGal4,UAS-lacZ)をかますとその発現はdisc全般に観察された。すなわち、発生過程においてLTの活性は少なくとも一度はdisc上の広範囲の細胞で“on”になることを意味しており、その活性はDppとWgのシグナルが最も適切に入力される地点において強く誘導・維持されるのであろうと考えられた。 DppとWgが形成するそれぞれの活性勾配からdisc上の各地点でのpositional valueを想定し、考えられるDllの転写制御機構を一つずつ検証。Dllプロモーター領域にはBrk, Mad及びTcfの結合部位、さらにはDll自身が結合して転写活性の維持に働くと考えられる部位が存在しており、結局データから導き出された制御様式は「DppシグナルによるBrkを介したderepressionとWgシグナルによる正の調節」というきわめてシンプルなものだった。Dllの誘導はDpp+Wgで十分ということだったが、wing disc上でのDll発現パターンはこの説明通りにはいかないだろうし、その制御には何らかの脚specificなファクターも関わっているような気がした。
by maplefly
| 2007-02-01 23:59
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