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2006年 07月 22日
ラボでいろいろと考え事をしていたら、寝るのが朝5時になってしまった。しかし9時には目が覚めてしまい、これじゃあまずいと思って二度寝した。僕は二度寝するとほぼ間違いなく夢を見る。今日のは妙にリアルで不思議な夢だったので、起きてすぐに復習して記憶にとどめておいた。
共同研究か何かで、アメリカ国内の別の大学に来ていた。僕はそのラボの片隅の椅子に座り、共同研究相手が現れるのを待っていた。すると、たまたま傍のデスクに座っていたポスドクらしき日本人が声をかけてきた。僕より少し年上っぽい、女の人だった。細身で背は少し高め。でも、残念ながら顔はよく分からなかった。 「ねぇねぇ、“ブログ”って何なの?」 その女性は、全くの初体面だというのに挨拶もなしに馴れ馴れしい東京弁で話しかけてきた。だから僕も、「毎日日記みたいなのを書いてウェブに載せるんだよ。インターネットさえあれば、世界中の誰もが読めるんだよ。」と、馴れ馴れしい東京弁らしき言葉を使って答えた。すると、僕の手元にあったはずの共同研究のための実験データがいつの間にか分厚いファイルに変わっていて、そのファイルには僕のブログの内容を初めから終わりまで全部プリントアウトしたものがぎっしりと詰まっていた。まぁ、夢の王道パターンではある。 ちょうど都合がいいので、「これ、僕のブログ、よかったらちょっと読んでみる?」と言って最近のページを広げて手渡そうとした。すると彼女は慌てて「あ、いい、いい。私、人の日記読む趣味なんてないから。」と言ってファイルから目をそむけ(正確には、目をそむけているように“感じられた”)、両手で僕のファイルを追いやった。その後、「あ、でも、ちょっと自分で読んでみてよ。聴くのは平気だからさ。」と付け加えた。そんなこと恥ずかしくてできません、と僕は答えた。当たり前だ。そんな恥ずかしいこと誰ができるか。彼女はさらに質問を続けた。「でさぁ、そんなの毎日せっせと書いてさぁ、何かご褒美でももらえんの?」「コメントがもらえるよ」と僕は即座に答えた。単に、売り言葉に買い言葉的な条件反射で。我ながらいい答えだとは思った。すると彼女は少し低い声で、煙草の煙でも吐くかのようにゆっくりとしたスピードで言った。 「へぇ〜、おもしろいね。」 それが彼女の最後の言葉だった。彼女が本当に心の底から「おもしろいね」と言ったとはとても思えなかったけど、何かしらの深い感慨のようなものが伝わってきた。あれは一体何だったんだろう。いまだに謎だ。僕はただ単純に、「へぇ〜、いまだにブログを知らない人もいるんだ」と思った。なんかそのブログを知らなかった人、すごくカッコいいなぁと思った。ブログを書きながらこんなこと言うのもなんだけど。
by maplefly
| 2006-07-22 23:24
| 研究/日常
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