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2006年 03月 16日
昨日Norbert Perrimonについて少し書いていて、ふと昨年のCurrent Biologyの「Q&A」に彼の記事が載っていたのを思い出した。素晴らしい内容だったことを覚えていたので、PDFファイルを開けてもう一度読み返してみた。
Perrimon N. Norbert Perrimon. Curr Biol. 2005 Jul 12;15(13):R481-2. 昔、利根川進先生が「精神と物質」の中で、「生命科学者は2種類に分けられる。一方は新たな実験技術を開発できる人で、もう一方は現在availableな実験技術を駆使して生命の謎を解明できる人だ」みたいなことを言われていた。科学者はこれらのどちらかに長けている、ということだった。この分類でいくならば、Perrimonは明らかに前者になるだろう。もちろん、彼のような天才は両者ともにおいて人並みはずれた能力を発揮してしまうのだが、しかし彼の興味の根底には一貫して「新技術の開発」というテーマが流れているように思える。そういうタイプの研究者は、いったいどのような思考回路をもっているのだろうか。残念ながら、僕には少なくとも前者になれるような能力は全くないようだ。 Perrimonが大規模なRNAiスクリーニングを始めたとき、僕には彼がなぜそんな工場みたいなことを始めたのか理解できなかった。2004年辺りから出始めた彼のRNAiスクリーニングの成果は、依然としてトップジャーナルを賑わし続けている。昨年、Wnt-WinglessシグナルのRNAiスクリーニングに関する彼らのScienceペーパーをちゃんと読んだとき、初めて彼がやろうとしていることの凄さと壮大さに気がついた。彼は培養細胞系で遺伝学をやり、“本当に”細胞内シグナル伝達を理解しようとしているのだろう。僕が知っている別の「技術開発」肌の大物も、やはり大規模RNAiスクリーニングに大変な興味を示している。何か、共通する思考回路があるような気がしてならない。 さて、上に挙げたCurrent Biologyの記事の中で、特に印象に残った言葉を以下にメモしておく。決して目新しいことを言っているわけではないのだが、 Perrimonが実際に考えてきたことが素直に表現されている気がして、心に響いた。 Follow your interests, not what is trendy or what you think will lead to a good job in a few years. Identify an important biological question, keeping in mind where the question fits in the big picture. Find the best system or organism in which to address the question.
by maplefly
| 2006-03-16 23:37
| 研究/日常
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