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2006年 01月 18日
昨日デスクワークをしていてふと思った。無駄をなくすことは本当に大切だが、同時に本当に難しい。これは、“仕事が早い”ための最も重要な要素だと思う。誰もが朝から晩まで働いているのに、成し遂げられる仕事は実に様々。そして、成果は決して仕事量には比例しない。無駄な実験を毎日朝から深夜までやっている人よりも、真に必要な実験だけを9時—5時でやってる人の方が当然素晴らしい成果をあげることになるだろう。もちろん、無駄な実験を完全に避けることなんかできない。それをどこまで避けられるか、ということだろう。“無駄”というのはいろんな意味を含んでいて、やっても意味のない実験から(そんなのありえなさそうだが、これが意外とやってしまうのだ)、意味はあるが重要でない実験、さらには実験の単純な失敗なども当然それに入るだろう。そして、研究に関するデスクワークについてももちろん同じ。いろいろとデスクワークをやっているとすぐに1〜2時間使ってしまうのだが、これが全て無駄にならないだろうかと時々不安になる。もちろん自分はその作業が必須だと考えてやっているのだが、結局その研究の方向性自体が無駄だった、ということだってありえるのだ。そうなるくらいなら、無駄をする前にまず時間をかけてよく考えた方がいい。考えても分からないケース(状況)はよくあるが、考えることでベストなアプローチを思い付くことだってよくある。よく練られたアプローチをしている人を見ていると、一つ一つのデータはすべて無駄なく重要な意味をなしていて、そして当然仕事の進捗も早い。それぞれのポスドクの成果は、ラボに入ってきた順番には決して比例しないのだ。ちなみに、“仕事が早い”ためのもう一つの重要な要素は、観察力だと思う。同じ実験結果を観察しても、“それ”を気づけるが気づけないかでその先の運命は大きく別れてしまう。気づいた人はそのままゴールに向かって進んで行くし、気づけなかった人はルートも方向も見失ってそこで停滞してしまう。実は僕たちは毎日この分れ目を繰り返しているのかもしれない。たまに、よく観察することによって何かを見い出すことができた時、うれしいと同時に自分が今まで気づけずにスルーしてきたものがいくつあったのだろうかと不安にもなる。ただ、この観察眼は自分の努力だけでは養えない部分もあると思う。やはり、何においても人から得られるものがきわめて大きいのだと思う。
by maplefly
| 2006-01-18 23:17
| 研究/日常
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