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2005年 12月 10日
昨日のJournal clubは中国人ポスドクJLの当番で、6月にNatureに3連報で報告されたmicroRNAの話が紹介された。主に議論したのは以下の論文。
O'Donnell KA, Wentzel EA, Zeller KI, Dang CV, Mendell JT. c-Myc-regulated microRNAs modulate E2F1 expression. Nature. 2005 Jun 9;435(7043):839-43. Gardener氏によってすでに紹介されているので詳細は省くが、結論は「MycはE2F1の転写を誘導すると同時にmir17-92 クラスターのmicroRNAの転写を誘導し、これによって翻訳レベルではE2F1の発現を抑制している」というもので、ターゲット遺伝子の発現レベルをmicroRNAを介してよりファインに調節する、という仕組みを提唱している。重要な論文であることは間違いないのだが、結論を直接的に証明するデータがなく、僕にはとても後味が悪かった。つまり、MycがmicroRNAクラスターの発現を誘導すること、またこれらのmicroRNAがE2F1のタンパク発現を抑制することは示されているのだが、MycによるE2F1タンパクの誘導がこれらmicroRNAを阻害することによって促進される、というデータがないのである。彼らはmicroRNAをアンチセンスオリゴによって阻害する系をちゃんと作っており、実験自体は簡単なはずである。まあ、こういうパターンは最近(特にトップジャーナルに)非常に多い気がするのだが、つい気分が悪くなってしまって強く批判してしまった。そしたら、その後すぐにJLが著者にメールでこの件に関して質問してくれて、その回答を転送してくれた。回答の内容は、「それはexcellentなsuggestionだが、偶然にもうちの学生が今それをチェックしているところなんだよ。まだ結果が出てないからなんとも言えないけど。まあ、また何か質問があったらいつでも連絡ちょうだいよ」というものだった。いやはや。もちろん、これだけのことでこの重要な仕事の全般を批判するつもりはないが、なぜ今ごろこの実験をやっているのか?というのが、僕が一番引っかかっている点なのだが・・・ ****** 今日は朝6時半に寝て、12時に起床。昼食後は、部屋から歩いて5分のスタバでコーヒーをゲットする。なんか最近、本当にカフェイン中毒気味になってしまっている。あのスタバ、コーヒーに麻薬混ぜてるんじゃないか?と本気で疑ってしまいそうだ。うちのボスいわく、「アメリカならどこに麻薬が混ざっていてもおかしくない」らしい。ちなみにボスはマクドナルドはハンバーガーに麻薬を混ぜていると本気で信じている。彼の子供達があんなマズい食べ物に熱狂する理由はそれしか考えられないそうだ。いや、そう言えば彼は大学に屋台で売りにくるベトナム料理にも麻薬が入っていると断言していた。彼らはその場で料理してくれるので食材には細工できないが、あらかじめ仕込んでくるあのスープに絶対混ざっている、と真面目に語っていた。というのも、彼はたくさん立ち並ぶ屋台群に昼飯を買いに行くと、いつも無意識にそのベトナム料理屋に引き寄せられてしまうからだそうだ。シンプルな思考回路を持っている人の話はいつもおもしろい。 夕方からハエの世話をして、夕食後に映画「Off the Map」をDVDで見る。ニューメキシコの大自然の荒野で、電気も電話もお金も使わずに生活する一家族の話。偶然そこを仕事で訪れた男がその土地と人の魅力に惹きつけられて離れられなくなり、一緒に暮らし始める。そして、本人も気づかなかった芸術の才能を開花していく・・。日本での公開予定は今のところないようだが、静かできれいでなかなかいい映画だった。映画の後はラボに戻ってもう一仕事。今日はあまり遅くならないうちに帰る予定。
by maplefly
| 2005-12-10 23:57
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