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2006年 09月 09日
HFSPのフェローシップでは、語学の勉強のみに使える費用が1000ドルほど与えられる。せっかくなので、それを使って週に一回一時間、Cに英語を教えてもらっている(僕にセンスがないので全く上達してないけど…)。
Cは、ことあるごとに「なぜハエを研究するのか?」と聞いてくる。いろいろと説明はするのだけど、彼女にはどうしてもしっくりこないみたい。僕の説明が悪いというのも当然あるけど、まぁ、しっくりこないというのもよく分かる。なぜ蚊でもハチでもてんとう虫でもなくてハエなのか?と不思議がる気持ちもよく分かる。そこに「遺伝学」などという小難しい単語を持ち出して説明してもダメなのだ。ハエは人間とめっちゃよく似てるんだよ、と言っても笑われるだけ。そりゃ、見た目が全然似てないのだから当然のことだ。こういう素朴な問いに一言でうまく答えられるようにならないとダメだなぁと、つぐづく思う。 最初にCに出会ったのは、2年前の夏休みに参加した英会話クラスだった。彼女はたまたまそのクラスの講師を担当していた。初日からめちゃくちゃパワフルで、アメリカ人女性とはこんなに恐いものなのかと正直ビビった(今は全くそんなことないけど)。そのクラスでは時々「お題」が出されて、当てられた人がそれをみんなの前で発表する、というようなことをしていた。「複数の手順を踏んで何かを作る方法を説明せよ」というお題が出されたとき、英語ペラペラで英会話クラスなど必要もなさそうなMさんが、「美味しいコーヒーのいれ方」について流暢に、しかもすごく美味しそうに説明して大絶賛された。次に当たった僕は、「美味しいハエ餌の作り方」について説明し、最後に「これにオスとメスを入れておけば、10日後には好きなだけハエがとれるよ」とつけ加えた。すると、「おぇ〜!そんなのいらな〜い!きもちわる〜い!」とCに思いきり嫌がられた。まぁ、でも、それが普通のリアクションか。「美味しいマウス餌の作り方」だったら、恐らくみんな好感をもって聞いてくれるのだろう。個人的にはハエの方がよっぽどキレイだと思うんだけど。
by maplefly
| 2006-09-09 23:15
| 研究/日常
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