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2006年 03月 15日
Gines MorataがAntonio Garcia-Bellidoの最初のstudentならば、うちのスペイン人ポスドクのぺぺは彼の最後のstudentsの一人である。
今日、ぺぺからAntonio Garcia-Bellidoの昔の逸話をいくつか聞いた。今でこそ穏やかなナイスガイ風のじいちゃんだが、昔はやはり相当な暴れん坊だったらしい。Morataをはじめとして、彼のラボを訪れた錚々たる面々といつも真っ向から衝突していたという。彼がサバティカルから戻ってきた時、Morata達ラボメンバーの行動を見て怒ってとった行動は、本当に凄まじいものだった。常人ではなかったのだ。Morata & Ripoll論文のオーサーシップについて聞いてみたら、それは彼らのcell competitionの概念がGarcia-Bellidoの想定していた「細胞は組織のスペースを埋めるために増殖するだけで互いの競合はない」というコンセプトに合致しなかったから怒って拒否したんだろう、と笑っていた。まぁ、そうだったのかもしれない。でも、あのMinuteクローンを用いた実験が結局彼の「コンパートメント仮説」を証明したということは、紛れも無い事実なのである。 おそらく、数多くの科学者がAntonio Garcia-Bellidoの影響を受けたことだろう。以前、HarvardのNorbert Perrimonが書いた総説を読んだ時、彼のサイエンスもやはりGarcia-Bellidoに強く影響を受けていることを知った。Perrimonは修業時代(といっても、彼に修業時代などあったのだろうか?)、Garcia-Bellidoの論文を読むのに非常に多くの時間を費やしたという。あのPerrimonがそこまで言うのだから、その仕事の素晴らしさは推して知るべしだ。 そんな偉大なる科学者も、今年ついに引退するらしい。寂しい話ではあるが、しかし彼のサイエンスの血のようなものは、すでにちゃんとそのF1世代へと受け継がれているような気がする。 ****** Law Schoolを受験していたアルゼンチン人ポスドクのLPが、なんとHarvardにアクセプトされた!これはほんとに凄い。ずっとBiologyだけをやってきた学生が、Ph.D.取得後1年間のポスドクを経て世界一の難関Law Schoolに合格した。なんか、「夢は叶えるもの」という勇気をもらったような、大変素晴らしいニュースだった。
by maplefly
| 2006-03-15 23:48
| 研究/日常
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