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2006年 03月 09日
昼にファカルティー候補者のジョブ・トークを聴いてきた。ショウジョウバエ神経系を用いた遺伝学的研究。いつものことだけど、ジョブ・トークを聴くのはいろんな意味でとても勉強になった。
トークの内容は、大規模な遺伝学的スクリーニングにより単離されたある変異体の解析と、その責任遺伝子の推定上の機能から新しい概念を打ち立てようというもの。非常に素晴らしいスクリーニング系で、全体のストラテジーとしては文句のつけようがない。同定された責任遺伝子は、一見神経機能とは全く関連がなさそうなものだったのだが、ボスがやめようというのを振り切って頑固に続け、結果的に大変おもしろい仕事にまとめたのはお見事だった。High profileな雑誌に掲載されることはまず間違いないだろう。 ただ、気になったのは、彼女が打ち立てている魅力的な概念をサポートするようなソリッドなデータが実は全くなかったこと。重要なところなだけに、これはとても印象が悪いんじゃないかと思った。また、mammalの系で彼女の結果とは全く逆のことを示唆する報告があるらしいのだが、それに関するツッコミに対していい答えが出てこなかったのにはちょっと驚いた。ある意味、一番クリティカルなポイントだと思ったのだが。各PIによる質問は相変わらずどれも鋭く、こういう場では例え専門外の人に対してもうかつなことは絶対に喋れないなぁと改めて感じた。あと、各実験のストラテジーにはその人の研究ポリシーのようなものがどうしても反映されてきて、これだけは隠せないなぁと思った。もちろん、彼女の仕事は過去のものも含めて大変素晴らしく、僕は彼女を批判できるようなレベルにさえ達していないので、これらは単に自分用のメモとして。将来的に彼女の立場に立つことができるかどうか、まずはそこをクリアするために努力しないと。
by maplefly
| 2006-03-09 23:52
| 研究/日常
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