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2005年 11月 20日
アルゼンチン人ポスドクのLPは将来の道をいつも迷っていた。というのも、彼女はかなりのおしゃべり好きで、他のラボメンバーとよく自分の将来について話をするのである。僕も何度かそれにつき合ったことがある。研究を続けてアカデミックに残る、企業に就職する、teaching重視のprofessor職を探す、全く異なる職種に就く、医師や弁護士になる等、選択の幅はかなり広かった。ただ、ちゃんと聞いてみると、一つひとつの選択肢を彼女が真剣に考えていることはよく分かった。
そんな彼女が、人の少ない週末の夜に突然話しかけて来た。ついに道を決めた、という。なんと、彼女は弁護士の道に進むことにしたのだ。僕としては弁護士の道はまずないだろうと予測していたので、正直かなり驚いた。話を聞いてみると、試験はすでに終わっていて、結果も帰ってきたという。なんと、彼女はきわめて優秀な成績を納め、全米のトップ6%に入ったらしい。この数値は、大体トップ20%の大学のLaw Schoolに入ることができることを保証している。本当に大したものだ。確かに彼女はここ数カ月ラボにいないことが多かったが、実は陰で猛勉強していたようだ。彼女の話によると、この試験の問題はIQテストを難しくしたような感じで、試されるのはほぼ論理的思考力とスピードのみらしい。彼女にはそういった才能があったのだろう。入学試験としては、この試験に加えて一応エッセイや面接などもあるが、これらは彼女にとって大変有利に働く。つまり、Ph.D.を取得しているような彼女の(Law Schoolの志願者として)非常に特異な経歴は、ここアメリカでは最大・最強の武器である。一発逆転トップスクールへの合格の可能性だってあり得るのである。 アカデミックで独立ポジションを得るのがきわめて難しいのは、日本もアメリカも同じだと思う。ただ、アメリカでは、何が良くて何が悪いかではなくて、自分が最も進むべき道は何であるかをしっかりと見極め、それに突き進んでいる人が多いように感じる。そして、そういう人はやはり成功しているように思う。だから、もし自分の進むべき道がサイエンスなのであれば、それに向かって突き進むのみである。たとえ不安は拭えなくても。
by maplefly
| 2005-11-20 23:24
| 研究/日常
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